自分の最高のファンは自分
こんにちは。ポジオです。
昔の話
親父は大の『巨人ファン』、伯父は大の『阪神ファン』でした。
その頃の巨人阪神戦と言えば、伝統の一戦と呼ばれているほどの『因縁の対決』の間柄で、親父と伯父も顔を会わせるたびに、喧嘩していた記憶があります。
当時、阪神は弱く、逆に巨人は強く
地方のTV中継も巨人戦が多いせいか、巨人ファンが多かったと聞いてます。
低迷していた阪神
伯父は負けても弱くても、いつも応援し続けていて、最初から阪神タイガースが好きだったのではなく、球団に好きな選手がいて、その選手を応援したのがキッカケとのことでした。
一度だけ伯父と一緒に神宮球場の阪神ヤクルト戦に連れてってもらったことがあり、メガホン持ちながら、お目当ての選手を応援してました。
『今日も、ベンチにいるんや』
その日は出場しませんでしたが、球団応援歌の六甲おろしを口ずさんでましたね。
心底本当のファンって、好きを超越して嫌いな部分も受け入れ『存在しているだけで喜び』を感じるものなんでしょうか。
まさに一心同体
傷つけば痛みを感じ、活躍すればその喜びを自分の喜びとして分かち合う
弱かろが強かろうが、勝ち負け関係なく応援し続ける
それが究極のファンであり、最高のファンなのかなぁと、伯父を見て思いました。
伯父が阪神ファンであることを、球団・選手本人は全く知りませんが、熱狂的ファンの一人には変わりありません。
誰とはわからないが、ファンの存在や期待を感じながら、選手自身が思いを奮い起たせて頑張る
そこには、ファンと選手との間に、見えない『握手』が確かにあります。
先日、そんな伯父が他界・・・
枕元に阪神タイガースの旗がおいてありました。
人は産まれる時も一人、死ぬ時も一人。
しょせん一人旅からの始まり。
自分の一生で、最も長く付き合うのは自分しか居ません。
『今日も、ベンチにいるんや』
決して見捨てないこと。
応援し続けること。
『自分の最高のファンは自分なんだよ』と教えてくれたような気がします。