オバさんからのメッセージ
こんにちは
ジャグラー大好きな、ポジオです。
最初はグー!ジャンケンポン!!
誰もが嫌がるやつが、また巡って来た。
会社の『社内報』ってやつの『原稿依頼』で定期的に担当部署を転々とする、厄介者だ。
誰が書くのかいつも揉める。
だから、立候補者がいない限り『ジャンケン』で決めるようになった。
テンション高く、熱が入ると『グー』を出す確率が高く、無意識な人は『パー』を出すはず。
『チョキ』を出すには、ひと手間かかるから冷静な人。(勝手な持論)
今年も嫌々モードバリバリだったので、多くの『グー』が出ると予想。
去年も同じことを考えてたような気がするが、去年もパーを出して勝った!し、今回も『パー』を出し切る作戦に出る。
まぁ、どこかで抜けられるだろうと、ずーっと『パー』を出し続けた結果・・・
なんと負けに負け、とうとう最後の二人に残ってしまった。
このまま『パー』で行くのか?
それとも、裏をついて『グー』にするか?
最後の相手は後輩だし、きっと空気を読んでくれるに違いない。
ここまで粘って来たのに、安易に台移動して負けるパターンになるんじゃないか・・・
そんなことが脳裏をよぎり、ここは最後まで『パー』で貫くことを決め、渾身の力を込めて臨んだら・・・
相手は『チョキ』を出しやがった。チ~ン♪
違う意味でペカってしまった・・・
頭の上で『当たり!』の文字が『金文字』になって輝いていたのが見える。
それより2種類の原稿があり、2000字も書かなくてはいけない。
普段から
『どうしたらジャグラーに勝てるか!』しか考えていない自分としては、『明るい職場の改善提案』とか、『やりがいエピソード』とか、頑張る社員のお手本のような内容を書く自信なんて、これっぽっちもない。
ジャグラーの話題なら5000字は簡単に行けそうだけど、そんなことを書いたら、アニメ好きの親分に『お仕置きだべぇ!ポチッとな。』とボタンを押され、アンパ~ンチ!を喰らったバイキンマンのように空の彼方に軽く吹き飛ばされてしまう・・・
それにしても、ジャンケン弱すぎ・・・
まだ締め切りまで時間があるのが救いだが、なんせ、ネタがない・・・
▼ 辞めちゃうなぁ・・・
春先、残業で遅くなり仕事帰りに駅前にある『カツ丼』店に行った時のこと。
お客も二人ぐらいしかいなかった。
厨房に若いスタッフが数人いたが、主任らしい人がバイトのオバさんに注意をしていた。
たぶん新入りで入り立てだと思うんだけど、可哀想なくらいに結構な剣幕で注意されていたので強烈に印象に残っている。
皿の洗いかたや品だしの手順とか、かなり一方的。
オバさんも頭真っ白になっていたのか、意気消沈して元気もなく、疲れた顔をしながら主任から怒られていた。
その様子を見ていて
『続かないだろうなぁ。辞めちゃうな。』と思った。
自分に否があっても、あれを毎日やられたら絶対、嫌になる。
ましてやスタッフは若い人ばかりなのに、どう見ても、60過ぎのオバさんの存在は浮いているし、コミュニケーションも大変じゃないかと思えた。
あれから半年以上経った先週末、久しぶりにその店に立ち寄った。
ちょうどお昼どき、空いているテーブル席を見つけ、そこに座り注文しようと声を掛けたら、あの時のオバさんがいた。
確かに、あのオバさんだ。
でも、あの時のオバさんではなかった。
テキパキ注文を伝え、品だしをしながらスタッフやお客さんとの会話も弾んでる。
浮いていた印象や暗い面影は全くなく、スタッフの一員として馴染んでいた。
時折見せる『笑顔』が、たまらなく素晴らしい。
あの時『辞めちゃうな』と思った自分を恥じた。
満腹だったが、思わず嬉しくなってしまい、つい、ご飯とキャベツの『おかわり』を頼んでしまった。
予想通り、山盛りのキャベツは拷問に近かった・・・
▼ メッセージ
人それぞれに事情がある。
そこでバイトを続けなければならない事情がある。
頑張らなきゃいけない事情がある。
自分に合う場所を求め続けず、自分に合うように人を変えようともせず、まずは『自分を変えていく』
与えられた環境で精一杯頑張り、自分を変えていくことに努力する。
そういう努力をしている人には、自然に応援者かできるものだ。
自分が変われば、周りも変わっていく。
他のスタッフのサポートなどもあったと思うが、頑張るオバさんの姿から大切なものを教わった気がした、と同時に、社内報の原稿にも活かそうと心の中でオバさんに感謝した。
普段気づかないことでも、今回みたいに気になることがあったりする。
そういう時は、きっと自分の中にも同じような境遇だったり、共通する悩みがあったりして、気づきの応援『メッセージ』として伝えてくれたのではないだろうか。
会計のとき
『追加は、ご飯とキャベツの2つですね!』と、オバさんが指で『チョキ』を出し、念を押された。
今度は絶対に『グー』を出そうと誓ったw。
最後までご覧いただきありがとうございます。